Blogブログ

25.6.23 マレーシア進出前に知っておきたい!化粧品・健康食品販売の基本と落とし穴

25.06.23

マレーシアは東南アジアの中でも経済成長が著しく、イスラム市場としても注目されている国です。特に日本の化粧品や健康食品は「高品質・安心」として人気があり、ECや現地店舗販売を目指す日本企業が増えています。ですが、進出にあたって「思ったより時間がかかる」「申請が複雑だった」と苦戦するケースもあります。
今回は、マレーシアで化粧品・健康食品を販売する前に最低限知っておきたい“現実的なコストと手続き”について、やさしく解説します。

 

販売前に必ず必要な「登録」とは?
マレーシアでは、化粧品や健康食品を販売するには政府の保健省(MOH)や国家医薬品規制庁(NPRA)への事前登録が必要です。ここで注意したいのは、単なる「輸出」ではなく「現地で売る」ことを目的とする場合、現地法人または現地代理店が必要になるという点です。

また、健康食品(サプリメント)の場合、医薬品と同じように「登録審査」があるため、製品によっては承認までに3か月〜半年かかることもあります。

 

初期費用と手間のリアル
例えば:
健康食品(サプリメント)登録申請費用(1商品あたり) → RM2,200~3,000(日本円で約7~10万円)
化粧品は通知制で比較的簡単で1商品ごとに登録料RM50(日本円で約1700円)+有効期限2年ごとの更新が必要
英語やマレー語での資料提出が必須
製品ラベルもマレー語で準備

…など、細かい条件がいくつもあります。

さらに、輸入するための営業許可(ライセンス)や倉庫管理者の登録など、実務面でもコストが発生します。

 

意外な盲点「ハラール対応」
マレーシアは約60%がイスラム教徒。そのため、「ハラール」認証の有無が売上を左右することも。義務ではないですが、特に健康食品やスキンケアでは消費者が気にするポイントなので、事前に確認しておきたいところです。

 

まとめ:スムーズな販売には準備8割
手続きや制度がしっかりしているマレーシアは、逆に言えば「きちんと準備すれば安心して売れる国」です。
他の商品と異なり規制がある一方で、しっかりと対応することで市場参入が十分可能です。
ぜひマレーシア進出をお考えの場合は、お気軽にご相談ください。

 

参考文献
NPRA(National Pharmaceutical Regulatory Agency)公式サイト
Cosmetic Notification Guidelines
Control of Drugs and Cosmetics Regulations (CDCR) 1984
NPRA – Drug Registration Guidance Document (DRGD)
NPRA – Classification of Product Committee Guidelines
NPRA – Product Registration Fees

一覧へ戻る