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25.5.26 東南アジアで急成長中のライブコマース──中小企業こそ今、海外EC戦略を見直すタイミング
25.05.26「今さら海外展開なんて難しい」と感じている中小企業の方も多いかもしれません。ですが、今、東南アジアのEC市場が大きく動いています。背景にあるのは、リアルタイム配信で商品を販売する「ライブコマース」の爆発的な普及です。
2024年11月にGoogle、Temasek、Bain & Companyが発表した調査報告書「e-Conomy SEA 2024」*1によると、東南アジア6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)における電子商取引(EC)の流通取引総額(GMV)は2024年に1,590億ドル(前年比15%増)に達する見込みです。
注目すべきは、その成長を牽引しているのがライブコマースだという点です。2022年には全体の5%未満だったライブコマースのGMV比率が、2024年には20%に拡大。今や東南アジアのEC市場における主戦場となりつつあります。
Shopeeが火をつけたライブコマースの波
東南アジアのEC大手「Shopee(ショッピー)」は、2019年6月という早い時期からライブコマース機能「Shopee Live」を導入。消費者がリアルタイムで商品説明を聞きながらその場で購入できる仕組みを整え、いち早く市場をリードしました。
この動きに追随する形で、TikTokも2021年にインドネシアで「TikTok Shop」を開始。わずか数年でマレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンへ展開し、2023年にはGMVが163億ドルと、前年の4倍近くに拡大しました。*1
つまり、ライブコマースは一時的なブームではなく、ECの主流チャネルに進化しつつあるのです。中小企業がとるべき戦略とは?
ただし、単にライブ配信を始めれば売れるという時代ではありません。
自社の商品はどの国・どの層に刺さるか?
どんな販売手法をとるべきなのか?
商品の強み・特徴は何か?こうした「戦略」の部分こそが、成功のカギを握ります。
なぜライブコマースが売上の急拡大をもたらしているのか。それはECの写真や文章だけでは伝わらない商品の特徴が伝わりやすい点ではないでしょうか。
私たちは、インフルエンサーの起用によるライブ配信の前段階として、「貴社の商材・サービスはどのような見せ方が必要なのか」「ECなのか、ライブコマースなのか、それともそれでも価値が伝わりにくいので実店舗なのか」といった戦略設計から、東南アジア進出をサポートしています。弊社のサポート内容(例):
市場選定・競合分析
東南アジア各国での競合調査を通じ、御社の強みが発揮できる市場を選定。
販売手法の提案
競合分析の結果を踏まえ、貴社製品・サービスの強みや独自性が伝わるビジネススキームを提案。
ライブ配信の企画・実行支援
Shopee Liveが効果的との判断に至った際の配信支援。まとめ
Shopeeが早期にライブ配信に踏み切ったように、動きが早い企業ほどシェアを獲得しています。中小企業にとっても、大企業にはない「小回りの良さ」「スピード感」が武器になります。
ライブコマースは単なるトレンドではなく、東南アジアのEC市場において「当たり前」になる存在です。
東南アジアでの挑戦をお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。参考文献
*1 e-Conomy SEA 2024 https://economysea.withgoogle.com/report/