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25.4.22 海外展開を考える中小企業が、最初に行うべき6つのステップとは?
25.04.22グローバル市場への進出は、多くの中小企業にとって大きなチャンスである一方、準備不足のまま突き進むと大きなリスクにもつながりかねません。限られたリソースの中で最大の成果を出すためには、事前の戦略設計が極めて重要です。今回は、海外展開を検討する中小企業がまず取り組むべき「6つのステップ」について、その重要性とポイントをご紹介します。
ステップ1:海外展開のゴール設定
最初に大切なのは、「どこを目指すのか」を明確にすることです。目の前の課題を解決するだけの“現実的”な目標ではなく、理想的な将来像を掲げて、そこから逆算する発想が重要です。大きなゴールを描くことで、必要な行動やリソースが明確になり、単なる延長線上では得られない成長が期待できます。目の前の問題に捉われていては、最低限の成長しか望めません。ステップ2:自社の現況分析(国内)
次に、自社の現状をしっかりと把握することが不可欠です。ここでは3C分析(自社、顧客、競合)を活用し、なぜ今のポジションにあるのかを客観的に分析します。国内市場で成功している要因は、海外市場でも競争優位を築く上で大きなヒントになります。「うまくいっている理由」「課題の背景」を明らかにすることで、海外展開においてもぶれない軸を持つことができます。ステップ3:海外向け製品・サービスの強化
海外には、日本以上に多くの競合が存在します。単に今の製品をそのまま持っていくだけでは通用しないことも少なくありません。製品やサービスの価値を明確にし、グローバル市場で選ばれる強みを再設計する必要があります。特に価格、品質、ブランド、サポート体制など、差別化要素を強化することで、海外市場でも持続的な競争力を維持することが可能になります。ステップ4:進出国の調査・分析
次に、どの国に進出するのかを検討します。ここでは「国を絞る必要があるのか?」という視点を持つことも重要です。すべての国に同じように展開する必要はありません。製品やサービスの特性、ターゲット層、文化・法制度などを踏まえ、最も効果的なエリアに絞り込むことが成功への近道です。国ごとのリスクや障壁もこの段階で把握しておきましょう。ステップ5:海外事業形態の検討
進出する国が決まったら、次はその市場にどう入り込むかを検討します。現地法人の設立、代理店契約、パートナー提携、越境ECなど、進出形態にはさまざまな選択肢があります。コスト、スピード、コントロールの度合いなどを踏まえ、自社に合った形態を選びましょう。ステップ6:「海外事業計画」の策定
最後に、ステップ1~5で得た情報をもとに、具体的な事業計画に落とし込みます。目標、ターゲット国、製品戦略、販路、スケジュール、必要資金などを具体化することで、実行段階に移りやすくなります。ここで重要なのは、計画を立てるだけで満足せず、「実行力」と「柔軟な対応力」をセットで考えることです。予期せぬ課題にも対応できるよう、余白を持たせた計画が現実的です。まとめ
この6つのステップを踏むことで、海外展開の成功確率を飛躍的に高め、無駄な試行錯誤の時間を削減することができます。逆に、行き当たりばったりの展開はリスクが極めて高いです。
「何から始めて良いか分からない」という方は、まずこの6ステップを実践することをおすすめします。当社では、こうした海外事業の立ち上げ支援を企業の状況に合わせて丁寧に行っており、10~20万円程度の価格帯で事業計画の策定支援を対面またはオンラインでも承っています。問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。