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25.2.14 補助金申請の落とし穴とは?海外進出を成功に導く専門家の視点

25.02.14

「国内市場が縮小している…」「海外展開には興味があるが、資金も人手も足りない…」
このような悩みを抱える中小企業のメーカーの社長の方は少なくありません。特に、資本金5,000万円以下、従業員100名以下の中小企業にとって、海外進出は「難しいもの」と思われがちです。しかし、適切な戦略を立て、活用できる制度を知ることでハードルは大きく下がります。
本記事では、海外進出のメリットをデータで示しながら、ネックとなる「資金」「人的リソース」の問題をどのように解決できるのか、そして補助金活用時の落とし穴について解説します。

 

なぜ海外進出が必要なのか?市場規模から見る成長の可能性
日本国内の市場は少子高齢化による人口減少の影響を受け、年々縮小しています。一方、海外市場、とりわけアジア市場は、今後も成長が続くと予測されています。

【名目GDPの比較(2022年 IMF)】
日本:約4.3兆USドル​​(世界全体の約4%)
アジア全体:約18兆USドル(世界全体の約18%)
世界全体:約100兆USドル

このように、世界の市場規模の中で日本が占める割合はわずか4%程度しかありません。一方、アジア市場はその約5倍の規模を誇り、今後も拡大が見込まれています。
特にASEAN諸国では、経済成長率が5〜6%と高く、日本製品に対する需要も根強いです。

つまり、日本市場だけに依存することは、企業の成長機会を狭めてしまうことになりかねません。視野を海外に広げることで、売上の新たな可能性を見出せるのです。

 

中小企業が海外進出を阻む2大ネック
中小企業が海外展開を躊躇する理由として、主に以下の2つの課題が挙げられます。

1. 資金が足りない
新たに海外に展開するには、設備投資やECサイトの構築、マーケティングなど、多額の費用がかかると考えられています。しかし、これらの資金を補助金でカバーすることで、企業の自己負担を大幅に抑えることが可能です。

特に「ものづくり補助金(グローバル枠)」を活用すれば、
海外向け新規設備の導入費
英語対応自社ECサイトの構築費用
海外販路開拓のコンサルティング費用
などが補助の対象となり、低コストでの海外展開が実現できます。
(※必ず採択されるものではなく審査制であることをご了承ください)

参考:過去のものづくり補助金(グローバル枠)の活用事例はものづくり補助事業公式HPに掲載されております。こちらからご参照ください。

2. 人的リソースが足りない
「海外展開を進めたいが、人手が足りない」「ノウハウがない」という声もよく聞かれます。
しかし、これも課題ではありません。当社では、
海外販路開拓の代行業務(現地パートナー探し、契約交渉など)
海外事業の内製化支援(ノウハウの移転、現地対応の教育など)
を通じて、リソース不足の企業でもスムーズに海外展開できる体制を構築します。

 

【成功事例】従業員10名の企業が海外11ヵ所の代理店と提携

ある自動車装飾部品販売会社は、従業員10名規模の中小企業でした。海外展開のノウハウは全くなく、「資金」と「人材」の問題に直面していました。

【当社の支援内容】
ものづくり補助金の申請サポート
海外向けECサイトの英語対応
海外からの問い合わせをもとに市場調査を実施
現地修理工場と直接交渉し、販売代理店契約を締結

このように、適切な戦略と支援を受けることで、限られたリソースの中でも海外展開を成功させることが可能です。

※詳しくはこちらの記事にも記載しております。ご覧ください。

 

補助金申請の落とし穴とは?
補助金は非常に有益ですが、以下のような落とし穴が存在します。

「海外展開」が要件に含まれる場合、単なる輸出ではNGです。ものづくり補助金(グローバル枠)では、新規性や成長性が求められます。「日本で売れているものをそのまま海外で売る」だけでは採択が難しく、現地市場に適した工夫が必要です。

補助金の申請には戦略的な計画が求められる事業計画書の質が採択の可否を左右します。市場調査や成長戦略を論理的に説明できるかが重要です。

補助金採択後の進捗管理が重要交付決定後も、補助金の要件を満たすための運用が求められます。当社では、補助金申請だけでなく、補助金活用後の戦略までトータルでサポートしています。

 

まとめ
中小企業にとって、海外進出は決して夢物語ではありません。市場の広がりを考えれば、むしろ成長の必須要素とも言えます。

資金面は補助金を活用することで大幅に軽減
人的リソースは当社が代行業務+内製化支援でサポート

当社は、補助金の申請支援だけでなく、海外進出に必要な市場調査、販路開拓、交渉までトータルでサポートします。
海外進出をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。貴社に最適な戦略をご提案いたします。

 

参考文献
GLOBAL NOTE. 「世界の名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)​​」.

https://www.globalnote.jp/post-1409.html .(2023年7月8日閲覧)

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