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24.6.10 マレーシアで急成長するデジタルトレンド
24.06.10マレーシアでは、日本の約3倍の時間をソーシャルメディアに費やしており、1日あたり3時間で世界トップ10位に入るほど熱心に利用しています。*1
この傾向は近年に始まったわけではなく、2011年には既にFacebookユーザーの友達ネットワークの活発さで世界トップでした。*2 そのため、海外進出先にマレーシアを検討している企業にとってSNSは効果的な参入手段です。マレーシアにおける最新のデジタルマーケティング統計とトレンドをご紹介します。
急成長するマレーシアのデジタルマーケット
マレーシアのSNSユーザーは2021年から2022年にかけて230万人増加し、インターネットとSNSの普及率の高さを示しています。この成長の背景には、東南アジアで広まるSNSデータ通信量無料プランの存在があり、国民の90%以上がSNSを利用しています。*1
ビジネスのやり取りでもSNSが主流となり、ウェブサイトの問い合わせフォームよりも自社のFacebookを活用する方が効果的です。
EC市場の急成長
マレーシアのEC市場も注目すべき成長を見せており、SNSの利用増加がオンラインショッピングの増加と連動しています。最新の統計では、マレーシアはASEAN諸国で最も高いEC市場成長率を誇っています。*3
マレーシアで近年人気のSNSはYouTube、Facebook、Instagram、TikTokです。
主要SNSの活用
2023年にはWhatsAppがFacebookを上回り、最も人気のあるアプリとなりました。SNSとしてはYouTube、Facebook、Instagram、TikTokが人気であり、東南アジア各国でのSNSシェアでもFacebookが1〜2位を占めています。FacebookのEC機能「Facebookマーケットプレイス」は2018年にサービスが開始され、実名で利用するため信頼性が高く、安心して取引が行えます。
一方、TikTokは2022年にDL数でトップとなり、急速にユーザー数を増やしています。TikTokは2022年4月からタイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポールの5カ国でEC機能「TikTok Shop」をスタートさせ、ライブ配信の効果が高い点が強みです。
SNSとEC機能の融合
マレーシアの2023年SNSアプリにお金を使う金額ランキングでは、TikTokがトップで、YouTubeが続きます。Facebookもランクインしていますが9位です。*4
東南アジアでのTikTok Shopの流通総額は2021年の6億米ドルから2022年には44億米ドルに増加し、既存EC企業も注視しています。*5 マレーシア人は平均して7つの異なるSNSにアカウントを持っており、それぞれのSNSが異なる目的を果たしています。*6
まとめ
いかがでしたか。マレーシアには成熟したSNSが複数存在し、EC機能を兼ね備えるなど成長中の市場です。マレーシア人はSNSで活発に活動してきたため、目が肥えています。このような背景を踏まえ、魅力的なコンテンツを作成する必要があると言えるでしょう。
参考文献
1 Digital 2023 – Global Overview | Datareportal.
2 Survey: Malaysians Have Most FB Friends | The Star
3 Malaysia eCommerce Statistics | CommissionFactory
4 Digital 2023: Malaysia | Datareportal
5 TikTok Shop could treble S-E Asia market share in 2023: report | The Business Times
6 WhatsApp the Most Used Social Media Tool | The Star