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24.4.29 Googleを活用した海外展開のご提案② Googleマップ
24.04.29全4回に分けて「Googleを活用した海外展開のご提案」をお届けしております。第2回はGoogleマップの活用についてです。日本に居ながら海外展開を計画する際、Googleマップは重要なツールとなります。以下では、海外拠点を設けた場合やインバウンドの需要を高めたい場合におすすめのGoogleマップの活用方法を具体的に紹介します。
Googleマップの表示特性
Googleの公式サイトでは、Googleマップの検索結果の順位は、主に「距離」「視認性の高さ(知名度)」「関連性」の3つの要素で決まると記載されています。
https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja
これは”MEOアルゴリズム”と呼ばれています。このうち、「関連性」という要素は、主にGoogleのビジネスプロフィールの内容と検索語句の関連性を指します。企業がビジネスプロフィールの内容を充実させることで、検索結果の順位を高めるためにMEO対策を行うことが増えています。また、このアルゴリズムによって確度の高い情報収集が可能になるため、検索する側・される側の両軸でGoogleマップの活用はビジネスに有効と言えます。海外拠点・店舗設立前の情報収集
海外での拠点や店舗を設立する前に、Googleマップを活用することで周辺環境や競合他社の情報を効果的に収集することができます。Googleマップでは道路の混雑状況を曜日や時間帯ごとに確認できるため、どの場所に出店すると集客が見込めるかの仮説を立てることができます。また、混雑を避けたい利用者や、ゆっくりと過ごしたい利用者をターゲットにする場合の出店場所の選定にも役立ちます。
さらに、「マイマップ」の作成機能を活用することで、現地の位置関係を理解するのに有効です。住所リストをインポートして地図上にマッピングすることで、営業先リストの管理や競合他社の情報収集を円滑に行うことができます。目標とする地域のマーケットニーズや顧客層、競合他社の拠点・店舗情報をマップ上で可視化することで、戦略的な立地選定やマーケティング戦略の構築に役立ちます。
マイマップ:https://www.google.co.jp/intl/ja/maps/about/mymaps/海外進出時の拠点の信頼度獲得/店舗集客アップ
海外で拠点や店舗を設立した際には、Googleマップに正確な情報を登録しましょう。ビジネスプロフィールを登録することで、企業情報や店舗情報をGoogleマップ上に掲載することができます。これにより、海外のユーザーが企業や店舗を見つけやすくなります。Googleではオーナー確認を行っているため、獲得することで信頼度が高まるでしょう。拠点や店舗の住所や営業時間、連絡先などを更新することで、現地のユーザーが簡単にアクセスできるようになります。また、写真や口コミを投稿する機能も備わっているため、特に集客力をアップさせたい店舗は積極的に投稿してお店の魅力やこだわりをアピールしましょう。インバウンド集客アップ
日本国内でのインバウンドビジネスを強化するためには、Googleマップを活用して訪日外国人への認知度を高めることが重要です。土地勘がない外国人にとって、口コミまで多言語対応しているGoogleマップは、日本での旅行先の具体的な訪問地を調べる手段として最適です。反対に、Googleマップに掲載がないお店は認知してもらいにくいでしょう。
観光庁によると、出発前に得た旅行情報源で役に立ったものは「SNS」が24.6%と多くの訪日外国人が利用していると言えます。*1
例えば、日本の観光地や商業施設周辺にお店を構える場合、Googleマップを活用して観光客や地域住民に対して情報を発信しましょう。また、口コミを蓄積していくことで信頼性を高めることも可能です。地域の特産品や観光名所と連動したプロモーションを展開することで、訪日外国人や地域の需要を喚起します。まとめ
いかがでしたか。以上のように、Googleマップの活用は、日本企業にとって、海外拠点設立やインバウンド需要喚起に非常に有益な手段となります。また、国外市場向けだけでなく国内においても同様にGoogleマップは有効と言えるため、積極的に活用することがおすすめです。参考文献
*1 観光庁 2019年 年次報告書